『休むとは?』
抑うつ状態のため、医師の診断に基づき、休職になります。しかし、はじめは休み方がわからない状態になります。社会人になってから、学生時代以来の長期的な休みを経験することは、ほとんどありません。体調が悪いとはいえ、どのように過ごしてよいのか戸惑います。抑うつが強いときは、ほぼ布団から起き上がれない状態が続きます。重力が10倍くらいに感じる世界です。そこから少しずつ脱却していきます。しかし、少し、動けるようになってからも今度は「どのように過ごしてよいのかわからない」という問題が出てきます。仕事をしていたときは、朝起きて職場に行って、仕事をして、帰宅する。それが当たり前でした。ところが、突然、その生活がなくなります。予定もありません。仕事もありません。「今日は何をすればいいんだろう?」そんな状態になるのです。
休むとは?
抑うつ状態とは、何かを頑張ったから早く回復するというものではありません。むしろ、頑張りすぎないこと、心身に負荷をかけすぎないことが大切な時期があります。しかし、「何もない」という状況に苦痛を感じることがあります。何もしない自分に焦りを感じたり、「みんなは働いているのに、自分は何をしているんだろう」「このままでいいのだろうか」と、自分を責めてしまうこともあります。だからといって、すぐに職場復帰をして働けるかというとそうではありません。少し動けるようになったことと、仕事ができる状態まで回復したことは、同じではないからです。
自分以外の人間は社会生活を送っていて、働いている。その状況とのギャップに、苦しくなってしまうこともあります。休職中は、「何かをしなければ」と焦らなくていい。今まで長期間休んだことがないのですから、最初から上手に休めなくて当然です。休むことに慣れていない。それも、当たり前なのです。まずは、布団の中にいる。少し起き上がれるようになったら、顔を洗う。何か食べれるようになったら、食べる。それくらいからでいいのです。回復してくると、少しずつ「何かしてみようかな」という気持ちが自然に出てくることがあります。そのときに、できることを少しずつ増やしていけばいい。休むことも、回復のための大切な時間です。今まで頑張ってきた人ほど、「何もしない自分」を受けれることが難しいかもしれません。でも、今はそれでいいのです。
コメント