『ひたすら過ぎ去るのを待つ』
反芻思考とは、同じことを繰り返し考えてしまうことをいいます。抑うつに関わる内容を何度も何度も繰り返し考えてしまいます。例えば、誰かから叱責された場面を何度も思い出したり、その場面が頭の中で何度も繰り返されたりします。何度も何度もです。私の場合は、眠っている時間以外は、そのことを考えているような状態でした。「なぜ、あんなことを言われたんだろう」「これからどうすればいいだろう」そんなことが、頭の中をぐるぐると回り続けます。そして、その思考に焦燥感が乗っかってくると、さらにしんどくなります。焦燥感とは「どうしよう、どうしよう」という焦りや落ち着かなさが、繰り返し押し寄せてくるような状態です。考えれば考えるほど、落ち着かなくなる。でも、考えることを止められない。そんな状態になってしまいます。では、反芻思考とは、どのように向き合えばよいでしょうか?
私の場合は、「ひたすら過ぎ去るのを待つ」でした。
「楽しいことを考えよう」「気分転換をしよう」そう思っても、反芻思考のほうが強く、また同じところに戻ってきてしまいます。とても辛いです。だから、無理に追い払おうとしなくなりました。
「またきた」と、ただ過ぎ去るのを待つ。それしかできない時期がありました。もちろん、反芻思考が強いときには、それだけで一日が終わってしまうように感じることもあります。それでも、ずっと同じ強さで続くわけではありません。治療や休養を続け、心身が少しずつ回復していくにつれて、私の場合は、その思考も少しずつ減っていきました。あれほど頭の中を占領していたことが、いつの間にか、少し遠くに感じられるようになったのです。だから、今、反芻思考に苦しんでいる人へ。
「考えないようにしよう」と頑張らなくてもいい。考えてしまう自分を、さらに責めなくてもいい。今は、ただ過ぎ去るのを待つ。それでいいのです。
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