『今じゃない』
「こんな状態では、二度と医療現場で働くことはできない」「こんな自分では、家族や配偶者に迷惑をかけ続けてしまう」抑うつ状態になると、そんなふうに考えてしまうことがあります。そして、この状態の症状の一つに、「絶望感」があります。今の苦しさ、これからもずっと続くように感じてしまう。その中で、「もう仕事を辞めよう」「配偶者に迷惑をかけるくらいなら、離婚したほうがいい」と、人生に関わる大きな決断を急いでしまうことがあります。でも、ここで一度、立ち止まってほしい。
焦燥感や絶望感の真っただ中で、人生の大きな結論を急いで出さなくてもいいんです。
私は、これを強く伝えたい。退職することも、離婚することも、その選択自体が必ず間違っているわけではありません。ただ、今の自分が本当の落ち着いた状態で判断しているのか?そこは、一度考えてみてほしいのです。
抑うつ状態では、物事を悲観的に捉えたり、将来を絶望的に感じたりすることがあります。だからこそ、「もう二度と働けない」「家族に迷惑をかけ続ける」「この状態は一生続く」と、今の状態から未来を決めてしまわないでください。
まずは、治療と休養を優先する。そして、少しずつ状態が落ち着いて、思考が整理されてから、あらためて物事を判断していけばいい。
仕事のことも。家族のことも。配偶者のことも。判断は今じゃない。
これが、私が抑うつ状態を経験して感じた鉄則です。今は決めなくていい。定常状態に戻ってから、そのときの自分で決めればいい。あなたは、定常状態に戻れる可能性があります。だから、大きな決断は、もう少し先でいいんです。
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