20 朝散歩なんて無理、できないことが普通です

『できない自分を責めない』

抑うつ状態の改善を目的として、朝の散歩や朝の光を浴びることが勧められることがあります。運動や身体活動が、うつ病の治療・症状改善に役立つ可能性については、さまざまな研究があります。

でも、ここで私が伝えたいのは、「それが良いことだとしても、今の自分にできるとは限らない」ということです。私の経験上、抑うつ状態が重度のときは、朝散歩なんて無理でした。起き上がること自体がつらい。着替えることもつらい。外に出るなんて、とんでもない。もし朝散歩ができるとしたら、私の場合は、ある程度回復してきたフェーズに入ってからだと思います。

抑うつ状態では、起床から午前中にかけて、身体もこころも重く感じていました。午後になると、少しずつ動けるようになっていく。そして、夜になると、比較的落ち着いて、少し元気が戻ってくる。「もう明日から職場に行けるかもしれない」そう思ってしまうほど、心身が軽く感じられる夜もありました。ところが眠って朝を迎えると、また重力10倍の世界。絶望の世界。昨日の夜には、「明日から仕事に行けるかもしれない」と思っていたのに、朝になると身体が動かない。そして、「やっぱり回復していない」とさらに絶望する。これを繰り返していました。だから、そんな状態のときに、「朝散歩しましょう」と言われても、「そんなの無理です」となってしまうのです。

朝散歩そのものに意味がないと言っているのではありません。できる状態の人にとっては、運動や朝の光を取り入れることが役立つ場合があります。でも、できないほど重い状態の人がいることも知っておいてほしい。そして、「朝散歩もできない自分はダメだ」と、自分を責めないでください。休職しているほど疲弊している。起き上がることさえつらい。そんな状態で、散歩までできなくても不思議ではありません。

私の場合、ぎりぎりできたのは、朝の日差しを浴びる程度でした。外に出られるなら、それでもいい。外に出ることさえ厳しいなら、窓から外の光を眺める。それすら厳しい日があってもいい。「今日はできない」それだけです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次