36 朝は動けないのに、夜になると動ける。抑うつ状態の日内変動

『夜の方が動ける人もいる』

 非常につらい抑うつ状態でしたが、私は、症状には日内変動があることを経験しました。午前中は、まるで重力が10倍になったかのように身体が重く、起き上がることさえできない。ところが、時間がたつにつれて少しずつ身体が動くようになり、焦燥感も軽くなっていく時間帯がありました。

それは、夜間でした。

夜になると、「これだったら、明日は仕事にいけるかもしれない」そう思えることさえありました。ところが翌朝になると、また絶望感に支配されます。身体が動かない。気持ちも沈み込む。

そして、「やっぱりダメか、、、」と、さらに絶望してしまう。

私は、これを何度も繰り返してきました。夜には少し動ける。明日は仕事に行けるかもしれないと思う。でも、朝になると動けない。この繰り返しでした。

夜の方が動ける人もいる

私と似たように、日中よりも夜間の方が身体や気持ちが動きやすいという特徴を感じる人もいます。そして、中にはその特性を活かして、夜間を中心に働いている人もいます。もちろん、抑うつ状態の真っただ中にいるのであれば、まずはしっかり療養し、治療を受け、回復していくことが大切です。「夜なら動けるから、今すぐ夜勤をすればいい」という単純な話ではありません。むしろ、ここで私が伝えたいのは、「今は働けない」と「これから先も働けない」は。、同じではない。といいうことです。

自分の症状の出方を知る。自分はどの時間帯なら比較的動きやすいのか。どのような環境なら負担が少ないのか。そういったことを知っておくことは、回復した後の働き方を考えるうえでも、一つの材料になります。

今はできない。

でも、やり方を変えればできることがあるかもしれない。働き方そのものを変えるという選択肢もあるかもしれない。そう考えることができるだけでも、これからの可能性は広がります。

私は、「やり方次第で、やれることがある」ということを知っておくことが、回復後の自分を支える一つの材料になると思っています。

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