『医療職こそ、陽ざしを浴びよう』
日光を浴びることは、私たちの身体にとって、とても大切なことです。前の章でも触れましたが、光は体内時計を整える働きがあり、特に朝から日中に光を浴びることは、睡眠・覚醒のリズムを整えることにつながります。また、光はセロトニンなどの神経伝達系や、気分の調整とも関連しています。セロトニンは、気分や睡眠、覚醒など、さまざまな脳の働きに関わる神経伝達物質です。
うつ病の治療では、セロトニン系に作用する抗うつ薬が使われることもあります。ただし、うつ病を単純に「セロトニンが足りない病気」と考えることはできません。大切なのは、光を浴びることが、私たちの身体のリズムや脳の働きと関係しているということです。では、私たち医療従事者はどうでしょう。
一日のほとんどを、屋内で過ごしていませんか?
病院の中。
施設の中。
あるいは、診療所やクリニックの中。
勤務中に太陽の光を浴びる時間は、思っている以上に少ないのではないでしょうか。だからこそ、勤務以外の時間に、少し意識して外に出てみてください。
朝、出勤前に少し歩く。
昼休みに外へ出てみる。
休日には、屋外で過ごす時間をつくる。そんな小さなことでいいと思います。そして、これは私自身にも言いたいことです。
日焼けなんて、そんなに気にするな。もちろん、紫外線対策は必要です。でも、日焼けを気にするあまり、一日中、太陽の光から遠ざかってしまう必要もありません。
外に出て、空を見上げる。
陽ざしを感じる。
少し歩いてみる。
それだけでもいい。
私は、医療職だからこそ、勤務以外の時間に意識的に光を浴びることをお勧めします。病気になってからではなく、元気なうちから。自分の心身を守るための習慣として、日光にあたる時間を少しだけ意識してみてください。

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