40 外野は外野

『観客は好き放題』

 抑うつ状態を経験し、職場復帰を果たすと、以前とは少し違った景色が見えてくることがあります。そして物事に対する姿勢が少し、肝が据わったように構えられる。そんな感じになることがあります。もちろん、最初は久しぶりの職場に緊張するでしょう。仕事のペースを取り戻すまでには、時間も必要です。周囲の目が気になることもあるかもしれません。

周囲の目といえば前の項でもお話しした「近所の目」と同じです。

仮に職場の人たちからいろいろな目を向けられたとしても、もし噂話をされたとしても、その人たちがあなたの人生の責任を取ってくれるわけではありません。そう考えてみてください。

 野球場で例えるなら、グラウンドでプレーしているのが、あなたです。周りの人たちは、グラウンド外にあるスタンドの観客です。観客は、応援してくれることもあります。一方で、ときには野次を飛ばしてくることもあります。まさに、好き放題です。でも、スタンドにいる観客が、試合の結果に責任を取ってくれるわけではありません。だからこそ、好き放題言えるのです。

私は野球が好きで球場に足を運ぶことがあります。私自身も思わず、野次に聞こえるような声援を送ってしまうことがあります。例えば、スクイズ失敗の瞬間に思わず「あ~バカ」「ひえ~まじか」みたいな言葉。その時は、野次るつもりなんて1ミリもありません。何の悪意や意図もなく、テレビ観戦をしているときと同じように声を発してしまった。そんな感じです。

実際に自分が投手として試合に臨んでいるときはどうか?もともとは野次に対しては「カッカ」するタイプでした。今は、気にせず捕手のサインやその意図に集中して、ボールを投げ切るだけのスタンスに変化しています。その背中を見た野手がしっかり守ってくれる感じです。

「Reborn」して復帰したあなたの背中を見て、味方になってくれる人も現れると思います。

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