『こころのために、身体を動かそう』
「心身一如(しんしんいちにょ)」という言葉があります。これは仏教に登場する言葉で、心と身体は切り離して考えるものではなく、互いに影響し合いながら、人は生きているという意味です。
私は、この考え方を、抑うつ状態を経験してから、より強く意識するようになりました。身体心理学においても、身体の姿勢や所作、身体感覚と心理状態との関連について述べられています。例えば、うつ向いているとき。頭が下がり、背中が丸くなり、胸郭も閉じる方向へ向かいます。そうすると呼吸も浅くなりやすく、気持ちまで沈んで行くように感じることがあります。
逆に少し上を向いてみる。頚部の動きが連動して開く方向へ動くと、呼吸もしやすくなります。それだけで、心の状態にも何らかの変化が生まれることがあります。もちろん、身体を動かしたからといって、抑うつ状態がそれだけで治るわけではありません。
だからこそ、
気持ちに変化を与えたかったら、身体を動かしてみる。私は、そう考えています。大きな運動でなくてもいい。
立ち上がる。背筋を伸ばす。肩を動かす。胸郭を開く。深く呼吸してみる。そんな小さな動きでもいいのです。
こころのために、身体を動かしていきましょう。
では、どこか一つだけ動きを入れる部位を選ぶとしたら?そう問われれば、私は胸郭と答えます。
胸椎、肋骨、肩甲骨。このあたりを少し動かしてみる。それだけでも、呼吸や姿勢に変化が生まれます。心がつらいときこそ、心だけを何とかしようしなくてもいい。身体から、少しずつ働きかけてもいいです。
心身一如。
心と身体は、つながっています。だから私は、こころのために、身体を動かしていきたいと思っています。
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