『転職は、それからでも遅くない』
抑うつ状態によって休職した場合、頭の中は、「今の状態では、医療現場で働くことは無理だ」「でも、家族を守らなければならない」「職を変えてでも、安定した収入を得なければならない」そんな思考に憑りつかれることがあります。私もそうでした。すると、「こんな状態でもできる仕事を探さなければ」と焦り始めます。
でも、残念ながら、そんな状況で職探しをしても、冷静な判断や選択をすることは難しくなります。今の職場が本当に自分に合わないか。それとも、今の抑うつ状態だから「もうここでは働けない」と感じているのか。その区別がつきにくいからです。もちろん、職場環境や症状の程度などによって、必要な対応は異なります。それでも、私が自分の経験からおすすめしたい流れがあります。
しっかり休む。いったん復職してみる。思考が落ち着いた状態になってから、今後について考える。
私は、この順番が大切だと思っています。復職してみて、「やっぱり、ここで働きたい」と思うかもしれません。そのまま勤め続けるのもいい。一方で、「やっぱり、自分のこれからを考えると、別の場所で働きたい」と思うかもしれません。それなら、その時点で転職を探せばいい。大事なのは、「思考が落ち着いた、安定した状態になってから判断する」ということです。抑うつ状態の真っただ中で、「もう、この仕事は無理だ」「このままでは家族を守れない」と、人生の方向を一気に変えなくてもいい。まずは休む。そして、回復してきたら復職を考える。その先で、あらためて自分の人生について考える。転職は、それからでも遅くありません。
今すぐ人生を決めなくて大丈夫です。
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